【不動産投資 ドバイ編 Part②】アラブ首長国連邦のドバイとアブダビを徹底比較!両首長国の一番の違いは〇〇?

前回のPart①においては、知っているようで知らないドバイの実情について、基本情報やよく勘違いされやすいポイントを解説しつつ、ドバイが誇る3つの「世界一」を観光名所としてご紹介しました。

 

まだPart①をご覧になっていない方はこちら

 

今回のドバイ編Part②では、アラブ首長国連邦の首都アブダビと比較しながら、ドバイについてより深く理解できるよう解説していきます。同じアラブ首長国連邦の首長国同士で混同されがちですが、両国にはとある明確な違いがあります。ぜひ最後までご覧ください。

 

再度おさらい!ドバイってどんなところ?

 

まずはドバイについて簡単におさらいです。ドバイ自体は国家ではなく、アラブ首長国連邦(UAE)における7つの首長国のうちの1つです。人口の9割を外国人が占めており、現在は世界中の多くの大富豪がドバイに集まってきていることが大きな特徴でした。

 

日本からも直行便(約10〜11時間程度)が出ているため行きやすく、平均気温が20℃~25℃程度となる冬季(11月〜3月)を選べば、日本人でも快適に過ごすことができるでしょう。

 

 

ドバイとアブダビは何が違う?一番のポイントは〇〇!

 

同じアラブ首長国連邦に属するドバイとアブダビには、どのような違いがあるのでしょうか。国土や人口といった基本的な情報から、政治や経済などをテーマにそれぞれ比較していきます。

 

 

基本情報

 

まずはドバイとアブダビの基本情報を比較します。以下の表の通り、人口差はそれほどないものの、国土面積は圧倒的にアブダビの方が広いです。

 

 

 

ドバイ アブダビ
首長家 マクトゥーム家 ナヒヤーン家
国土面積 4,110㎢ 67,340㎢
人口 270万人 291万人

GDP
(百万ディルハム)

397,225 728,518

 

ドバイにおいては、「ブルジュ・ハリファ」に代表されるように、超高層ビルが数多く立ち並ぶ近代のビジネス街という雰囲気が漂っています。また、ドバイモールなどショッピングや観光を楽しめるスポットも充実しています。

 

 

一方アブダビは、高層ビルも存在はするものの、「シェイク・ザイード・グランドモスク」を代表とするモスクや砂漠が多いため、どちらかという歴史や緑を感じられる場所が多いことが特徴です。

 

 

政治

 

アラブ首長国連邦(UAE)は、7つの首長国からなる連邦国家であるため、各首長国で選出された首長が各首長国を統治しています。一方で、アラブ首長国連邦(UAE)全体の最高意思決定機関があり、それが7人の首長によって構成される連邦最高評議会というものです。アブダビの首長が国家のトップである大統領、ドバイの首長が副大統領や首相を務めることが慣習になっているため、実質的な政治の中心地は首都でもあるアブダビとなります。

 

 

経済

ドバイとアブダビを比較した際に、一番の大きな違いとされるので経済(産業)の分野です。経済の中心地と言えば、ドバイというイメージが強いかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。基本情報でも記載した通り、GDPはアブダビがドバイを大幅に上回っています。これは、石油資源の存在が大きいでしょう。実はアラブ首長国連邦(UAE)の石油資源の9割がアブダビで採れており、ドバイで石油はほとんど採れません。

 

 

産業別GDP構成比率(ドバイ)

参照:ジェトロ「ドバイ首長国の概況とビジネス機会」

 

 

産業別GDP構成比率(アブダビ)

参照:ジェトロ「アブダビ首長国の概況とビジネス機会」

 

したがって、上記のグラフでもわかる通り、鉱業が主要産業であるアブダビに対して、ドバイは貿易業や運送業を中心に力を伸ばしています。つまり、両首長国でメインとなる産業が全く異なるのです。

 

余談ですが、2009年に発生したドバイショックが原因でドバイ政府は財政難に陥り、当時建築途中だったブルジュ・ハリファが完工できない問題が起こりました。そこで助け船を出したのがアブダビ首長国であり、その資金援助のおかげでブルジュ・ハリファが完成したというのは有名な話です。このように、アブダビは以前から安定的な財政基盤を築いており、ドバイをサポートしてきたのです。

 

一度は経済成長が鈍化したドバイですが、その後は貿易や物流産業を中心に伸ばし、今では世界中の多くの大富豪が集まる世界有数の国際金融都市にまで成長を遂げました。

 

 

 

まとめ

 

アラブ首長国連邦(UAE)の首長国であるドバイとアブダビには、その産業構造に大きな違いがありました。

 

「政治はアブダビ、経済はドバイ」というイメージが強く、間違いではありません。しかし、中東のイメージや先入観だけで判断せずに、実情に即して理解することが非常に大切です。

 

次回の記事では、本文中で述べた「ドバイは国際的金融都市である」という内容から派生して、今世界中の富豪がドバイに集まる理由を解説しますので、お見逃しのないようご覧ください。

 

 

また、弊社アイ・インターナショナル株式会社は、2023年からドバイを始めとする世界の主要都市に本格的に進出していく予定です。

 

世界各国に不動産ネットワークを持つ当社だからこそ、お客様のニーズに合わせた幅広い海外不動産の投資プランをご提案させていただくことが可能です。不動産投資に少しでも興味があるという方は、ぜひお気軽に弊社までご相談ください。

 

なお、本記事における解説情報はあくまで一般論であり、個別具体的な考え方や手法は投資物件によってケースバイケースです。より詳細な情報やノウハウ等については、お気軽にお問い合わせください。

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